2022年3月1日からGmailのスパム判定が厳しくなった関係で、Gmailアドレス宛にメールを送信すると送信できない、迷惑メールボックスに入ってしまう、公的機関など信頼できる送信元からのメールも疑わしいメールと判定されてしまう事象が増えています。
独自ドメインのメールアドレスをGmailに転送し、利用されている方も多くなっておりますが、個人用のGmailも対象となっており、新規でメール送信する際は、迷惑メール(なりすましメール)となってしまいますので、対応が必要です。
2022 年 11 月より、個人用 Gmail アカウントにメールを送信する新規の送信者は、SPF または DKIM を設定する必要があります。Google では、新規の送信者から個人用 Gmail アカウント宛てのメールをランダムにチェックして、認証されたメールであることを確認します。認証方法が一つも設定されていないメールは拒否されるか、迷惑メールに分類されます。この要件は、すでに送信者である場合は適用されません。ただし、組織のメールを保護し、今後の認証要件をサポートするために、必ず SPF と DKIM を設定することをおすすめします。
引用元:Google Workspace管理者ヘルプより
SPFとは?
SPF(Sender Policy Framework)は送信元ドメインの認証技術のことで、SPFレコードはその設定情報のことです。あらかじめメールの送信に使用するドメインに対して、送信元メールサーバーのIPアドレスなどの情報をSPFレコードとして登録しておく必要があります。
SPFレコードの役割
SPFレコードを設定することによって、メール受信サーバーで、メールを送ってきたメールサーバーのIPアドレスと送信元ドメインに紐づいているSPFレコードの内容を照会します。このふたつのIPアドレスが一致すれば認証OKとなり、正しい送信元からのメールであることが証明ができます。このような仕組みで送信元ドメインが信頼性のあるドメインであることが証明されます。
受信したメールでSPF設定がされているか確認する方法
がついたメールが増えていませんか。はメール内のリンクがフィッシングやマルウェアなど、疑わしいと判断された場合の警告、はなりすましメールへの警告です。は認証がされていないメールをさしています。Googleのヘルプには下記のような記載がございました。
送信者の名前の横に疑問符が表示される場合、そのメールは認証されていません。メールが認証されていないとは、そのメールに表示されている送信者が本当の送信元かどうかを Gmail で確認できていないという意味です。メールに疑問符が表示されている場合は、返信や添付ファイルのダウンロードには十分に注意してください。
引用元:Googleヘルプ「Gmail のメールが認証されているかどうかを確認する」より
ちょっと心配だなと思った際は、認証されたメールかどうかを下記を参考にご確認ください。
- パソコンで Gmail を開きます。
- メールを開きます。
- 送信者の名前の下にある下矢印アイコン をクリックします。
次の情報が表示されれば、メールは認証されています。
- SPF認証が有効な場合・・・「送信元」の項目と google.com などのドメイン名
- DKIM認証が有効な場合・・・「署名元」 の項目と送信元ドメイン
SPFの設定方法
SPFレコードの設定方法は、レンタルサーバーによって異なります。
下記サーバー名をクリックして、それぞれのレンタルサーバーでの設定方法をご確認ください。
その他のサーバーをご利用の方は「サーバー名 SPF設定」などで検索して手順をご確認ください。