今年の夏も容赦ないですね。毎日汗だくでPCの前に座っております。どうもインターン生の紗羅です。
私の大学のデザイン科では、卒論の代わりに卒業制作をします。今まで習ったことの総集編的な感じで、自分の興味ある分野の作品を作ります。
一番多いのがプロダクトデザイン。過去には化粧品を一から手作りして、包装紙まで自作している人や、歴史的な書物を現代風にリデザインする先輩もいました。
私が卒業制作に選んだ媒体
そんな中、私は1年ほど前からやりたいことを決めておりました。
それは「自分をデザインする」です。
私は一人っ子だったので小さいころから自分の暇は自分で潰そうと色々なことにチャレンジしてきました。
小学生のときに買ってもらったウォークマンに自力で曲を入れる方法を知って以来、パソコンにのめりこみました。中でもすごく好きだったのが携帯小説に自分の書いた物語を投稿することでした。もう今は100万円積まれても読み返したくありませんが、、、(笑)
高校では美術部に所属していました。キャンバスの絵は一年に一枚描けば満足で、あとは友達とお菓子を食べながら落書きばかりしていました。
私らしい作品ってなんだろうって考えたときに、絵も文章も写真もすべて自分でできる「雑誌」が一番しっくりきました。
はじめはすべて自分でやろうと思ったのですが、読み応えのあるものって色々な価値観が混在しているものだよなあと思い、インスタグラムで協力してくれる人を募りました。すると10人ほどから声がかかり、文章を書いてくれたり、写真のモデルになってくれる子が見つかりました。
しかし、他の人の協力を得ることは、すなわち責任が大きくなるということです。このプロジェクトをなんとしてでも遂行しなければ、という思いは日に日に強くなっています。
表現者としてのプライドと鑑賞者の気持ち
この雑誌は、私だけでなく、参加してくれた人たち全てにとっての「表現物」です。友達と深く話し合うことで、表現物について考えを巡らせる機会がありました。
芸術とはなんでしょうか。Wikipediaには”表現者あるいは表現物と、鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動を表す”と書いてありました。
とてもしっくり来る表現です。鑑賞者の評価ばかり気にしていて自分の美的表現を蔑ろにすればそれは「自分の作品」とは言い難いし、かといって独りよがりな作品で周りの共感を得られなければそれはそれで表現物としての価値を失ってしまいます。
私は自分が作った雑誌に商品価値があると思っています。というのも、雑誌を作るには印刷、製本のお金がかかります。部数を刷れば刷るほどお金はかかりますが、一冊あたりの値段は安くなります。私はたくさんお金を掛けることができないので、自然と単価が高くなってしまいます。
では、安い大衆雑誌ではなく、私の自己出版を買うメリットはどこにあるのか。自問自答の結果、買う人にとってこの金額を出す価値があるものを作る事によってより多くの人に手に取ってもらえるような雑誌にすることが大事だと考えました。
「自分を、自分のまま売り込む」が今のところの答えです。
色々考えながら日々試行錯誤しております。
8月後半に販売を予定しておりますので、また詳しいことが決定したら発信いたしますね!
今のところとても良いものになりそうです!!